洋服ブラシの続きです。
ネットでざっと洋服ブラシについて検索してみたところ、数社ありました。お高いのは無理なので、今回は実演販売に重きをおいて、平野さんの一番の売れ筋の柄付きブラシに決めました。
ネットで買わずに実演販売に出かけてみようと思った背景には、「こなメモ」のこなさん始め、実演販売に行かれた方々のブログ記事を拝見したこともあります*。ネットよりも対面のやりとりのほうが楽しそうです。
そして、虎さんのブラシを買ったときのように、毛並みが気になるニットかジャケットか何か着ていけば、お店の人がブラシの選び方や方法をアドバイスしてくれるかもしれません。もちろん、着ているものをブラッシングしてくださいというわけではなく、その素材なら硬めがいいとか。
ところが、人前に出ても恥ずかしくないセーターがありませんでした。
ひょっとして、カシミア用の毛足の長いブラシを買いたいのに、我が家にはカシミアがないのじゃないの?
そうえいば、うちは、Have you ever 〜 ? とか Do you have〜 ? のhaveとは無縁の一家なのです。How many times〜?もね。
まあ、探せばカシミア混くらいはあるかもしれませんが、幸いなことにストールがありました。地味な色合いで、毎回こんなのがね?と思いながら巻いて垂らすと、格好よく見えるのだから不思議です。
デパートの実演コーナーに着くと、先客がちょうどお買い物を済まされて、お店のおじさんから商品を受け取っているところでした。私が見本のブラシを見ていたら、商品の奥に座りかけていたおじさんがブラシを手にして、出てこられました。
「どれどれ」と
おじさん。
ストールがあってよかった、と思いました。
おじさんは、首に掛かったままのストールを手に取り、「こういうふうに上から下、下から上、そして上から祓い落とすんだよ」と教えてくださいました。
スナップを効かせてね、と。
ストール上を何度もブラシが行き来しているのを、ふんふんとうなづいて見ていたら、実際にやってみなさいということでブラシを手渡され、思いっきり下手くそを実演。
「おやおやこの子(おばさんは)は」という顔をされたような気がしますが、私はいつもそうなのです。恐る恐るやると駄目ですね。やり直しして丸印をもらいました。
おじさんからカシミアはクリーニングに出さずブラッシングと虫干しで手入れするんだよ、とお話を伺っていたら、いつのまにか他のお客さん達が3,4人集まって来ていました。
どのおばさまも、おじさんとお話ししたそうです。私は早々と帰ることにしました。私の前のお客さんも、ブラシについてもっとお話ししたかったのかもしれませんね。私は、知識的なことよりも、実際のやりかたとbefore-afterを確かめたかったので、満足でした。
おじさんがブラシを包んでいる間、おばさまの一人が、おじさんに話しかけて実演販売の時期や回数について尋ねていました。
私が「ネットでも買えますが、実際に説明を伺ったほうが楽しいからと思って来たのですよ」と言うと、おばさまは「ネットで買えるのですか?」と驚かれていました。
ストールを取ったら、こんな格好です。
11/21記事の写真と同じ上下にジャケットを羽織っています。
ストール無しだとアクセサリーが要りますね。
家でドライマークの衣料を前洗いするときにと考えていた毛先の短いブラシは、今回見るのを忘れていました。これはネットでも何処でも買えるので、急がずといったところです。
実際にブラシを使ってケアされたお洋服がよく分かります。 [購入編] [清掃編][先月訪れた実演販売]あり。いつも有益な情報をありがとうございます。
私は、ブラッシングが下手なのか、上等なニットがないせいか、掛けてもまだ気持ちだけといったところです。
あと、コメントされていた方々と同じく柄の白木部分が気になります。
袱紗色の紐を替えようかなとか。
でも、ブラッシングはだんだん要領が分かってきて、違いが見られるように。
これでやっと、私もマダムかも。糟糠の妻です(前回記事ジャンヌ夫人)。
*藤本虎さんは、ネット販売がないようです。