先日、洋服ブラシを買いに行きました。
洋服ブラシは一本持っていますが、植え込みの一穴分ほど毛先が開いて折れ掛かっているし、もう一本柔らかいものが必要だったからです。さらにもう一本、洗濯用のブラシも欲しいので、あったなら見るだけ見ようかと。
ネットで買っても良かったのですが、ちょうどデパートに「ブラシの平野」さんが実演販売をしに来ていると知って、出かけてみました。先に持っているものも、デパートの催事場で開かれていた「大江戸浅草展」か何かの催しで買いました。
たぶん、20年以上前のことで、何故催事場に足を運んだのかはわかりません。若い頃ってあまり催事場には行かないですよね。でも当時、家事の本*で洋服ブラシの必要性を読んで欲しいと思っていたから、やはりそれがお目当てだったのかもしれません。
畳敷きに座っていたお店の女の子は、最初の一本として基本商品を勧めてくれましたが、お気に入りの帽子*を被っていた私は、この帽子をブラッシングするならどれがいいかと尋ねてみました。すると、上等なほうがいいと少しだけ高いブラシに変更になりました。5千円前後だったか、お値段はよく覚えていません。
虎と銘打っています。検索して「藤本虎」さんだと初めて知りました。
持っている年数は長いけれど、使った延べ日数(時間)は短いです。
で、冬のニットやウールジャケットのシーズンに入り、洋服ブラシが必要になった私は、タイミング的に今回は藤本虎さんではなくて、ちょうど実演に来ていた平野さんで購入することになりました。
テーブルの上に久々に鉄板を。
元は工具のダイヤモンドカッターだそうです。
虎さん、ブラシのお手入れを忘れていましたよ。
*『外国のおばあさんの引き出し』 佐橋慶女(けいじょ)著 文春文庫
「ブラッシングとアイロン」
フランスのマダム(ジャンヌ夫人)が、衣類の手入れにブラシをそろえて駆使する話。
ベーシックなもの
毛足が長くてやわらかいもの
毛足が短くて少しかためのもの
ハブラシ・スタイルのごくかたいもの
最低4種にマダム・ジャンヌはプラス3、4本ほどお持ちで、
「これが”糟糠の妻”のあかしよ」と笑っていらっしゃったとか。
私が糟糠の妻という言葉を知ったのは、この箇所です。
ブラシの他は、アンモニア液などを使った一般的な家庭簡易クリーニングやアイロンがけの習慣で、衣類をきれいに保つという内容でした。
日本は高温多湿の国なので、他に工夫が必要だと思いますが、今日はここまで。